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Jim はいつでも大抵のことを いい加減で済ましてた
額に汗を浮かべた 俺達を笑ってるけど
その気になりゃ 何だって出来る奴なのに
暇を持て余しているだけ
みんな言ってるよ 「惜しいもんだ」って
けれど近頃の奴は 汗をかいて走り回ってる
愛しい彼女の気を惹こうと まともにやり始めたけれど
長い間にすっかり 上手くやるだけの生き方が
染み着いちまっていて
もう どうにもならなくなっていた
そして やっと気づいた
何も中身の無いことに
もう 手遅れかもしれない
何ひとつ出来ない自分に
…… 泣きそうになった
Jim はそれから何をやっても 下手ばかり打ち始めた
彼女の気を惹くどころか 首も回らなくなり始めて
道を歩くことにさえ 自信が無くなっちまって
ケチがついた生活は
つまらなくて 辛(つら)くて ……
ついてない事ばかり
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